通関士とは

輸出入手続を行う貿易の専門家で、国家資格です。
通関士は他の国家資格と異なり、独立開業する資格ではなく、通関士として仕事をするためには通関業者等に所属する必要があります。

通関士の就職先・活躍の場は、通関業者、航空会社、船舶会社、物流会社、倉庫会社、貿易会社、商社、メーカーです。

日本関税協会　通関士とは、どのような資格ですか？
https://www.kanzei.or.jp/portal/tsukanshi.htm

通関士の主な業務

・通関書類の審査
・通関書類への記名、押印
・通関書類チェック
・輸出入の申告代理、関税額の確認と納付
・不服申し立ての代理
・税関に対する主張や陳述の代行

通関士の主な仕事として、物品の輸出入の申告や、関税の確定・納付等の手続きや、関連して必要な書類作成など税関を通るために必要な通関業務を行ないます。
通関書類の審査、通関書類への記名、押印が通関士の独占業務です。

なお、通関業務を行う営業所ごとに通関士を置かなければならない設置義務があります。

通関士になるには

通関士試験に合格し、通関業者に就業し、財務大臣の確認を受けることでなることができます。

通関士試験の受験資格

学歴、年齢、経歴、国籍等についての制限はありませんので、どなたでもこの試験を受けることができます。

通関士試験の日程

通関士試験は年に1回実施され、例年、10月の第1日曜日または第2日曜日となっています。

出願書類の配布	7月から
受験願書の提出	7月下旬から8月上旬
試験日	10月の第1日曜日または第2日曜日

税関　通関士試験
https://www.customs.go.jp/tsukanshi/index.htm

通関士試験の試験科目

・通関業法
・関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法
・通関書類の作成要領その他通関手続の実務

通関士試験には科目の一部免除の制度があり、通関に関する事務の従事期間に応じて通関実務の1科目、または関税法等、通関実務の2科目が免除されます。

税関　通関士試験科目の一部免除
https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/shiken/8009_jr.htm

通関士試験の難易度と勉強時間

通関士試験の難易度は高く、合確率は15％前後で、必要な勉強時間は一般的に500時間程度と言われています。

通関士試験に合格するには

実務経験があるなら独学での合格も可能ですが、効率よく学ぶなら資格学校を利用する方が良いでしょう。

資格スクールの紹介

・フォーサイト
・資格の学校TAC
・LEC東京リーガルマインド
・アガルートアカデミー
・生涯学習のユーキャン
・日本関税協会
・たのまな