応用情報技術者試験
[目次]
応用情報技術者試験試験とは
基本情報技術者試験の上位試験であり、ワンランク上のITエンジニアを目指すエンジニア向けの国家試験です。
高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者を目指し、応用情報技術者試験試験は情報処理技術者試験の内の1つです。
情報処理推進機構(IPA)が実施しています。
情報処理推進機構(IPA) 応用情報技術者試験
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html
応用情報技術者試験合格のメリット
応用情報技術者試験の合格により技術から管理、経営まで、幅広い知識と応用力があると客観的に証明されるため、就職に有利となり、開発部門のエンジニアとしては高く評価されます。
応用情報技術者試験の合格者は、高度情報処理技術者試験の午前Ⅰ試験の免除を受けることができるため、さらなるステップアップとして、ITストラテジスト試験、プロジェクトマネージャ試験等を受験する方におすすめとなります。
また、応用情報技術者試験の合格により弁理士試験の選択科目、中小企業診断士試験の科目免除の対象となります。
特許庁 弁理士試験の選択科目が免除される情報処理技術者試験合格者の試験区分
https://www.jpo.go.jp/news/benrishi/document/ronbun-menjo-shikaku/03.pdf
中小企業診断協会 中小企業診断士第1次試験他資格等保有による科目免除
https://www.j-smeca.jp/attach/test/tashikakumenjyo_20170413.pdf
業務と役割
基本戦略立案又はITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、独力で次のいずれかの役割を果たします。
(1)需要者(企業経営、社会システム)が直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略を立案する。
(2)システムの設計・開発を行い、又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また、その安定的な運用サービスを実現する。
応用情報技術者試験の受験資格
受験資格は特段ありません。
応用情報技術者試験の日程
試験は年2回開催され、例年、春期試験として4月の第3日曜日に実施され、秋期試験として10月の第2日曜日に実施されます。
願書申込 | 1月中旬~ 1月下旬まで |
試験(午前・午後試験) | 4月の第3日曜日 |
願書申込 | 7月中旬~ 7月下旬まで |
試験(午前・午後試験) | 10月の第2日曜日 |
応用情報技術者試験の試験科目
午前の試験 | ・テクノロジー系 ・マネジメント系 ・ストラテジ系 |
午後の試験 | ・経営戦略に関すること ・情報戦略に関すること ・戦略立案・コンサルティングの技法に関すること ・システムアーキテクチャに関すること ・サービスマネジメントに関すること ・プロジェクトマネジメントに関すること ・ネットワークに関すること ・データベースに関すること ・組込みシステム開発に関すること ・情報システム開発に関すること ・プログラミングに関すること ・情報セキュリティに関すること ・システム監査に関すること |
応用情報技術者試験の合格率と学習時間
ITストラテジスト試験は情報処理技術者試験でレベル3に分類され、合格率は22%前後となっています。
一般的な学習時間は、初学者であれば500時間程度、基本情報技術者試験の合格者であれば200時間程度と言われています。
応用情報技術者試験に合格するには
独学で応用情報技術者試験に合格することは可能ですが、効率よく学ぶなら資格学校を利用する方が良いでしょう。
まずは、基本情報技術者試験からチャレンジし、合格後、応用情報技術者試験に挑戦するのも良いと思います。