実用英語技能検定
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実用英語技能検定とは
英検の略称で呼ばれ、国内最大級の英語技能検定であり、民間資格です。
日本では、TOEICに並ぶ知名度があり、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの習得度が問われます。
英検取得による就職先・活躍の場は、観光業、宿泊業、空港スタッフ、海外に拠点がある企業、英語を活かした専門的な仕事をしている通訳・翻訳業などです。
最近では、会社のグローバル化を目指し、優秀な外国人を多く採用し、英語での会話が必要とされることが増えています。
TOEICと英検の違い
TOEICは初心者、熟練者係わらず同じテストを受けます。
英検は1級から5級までがあり、級ごとに難易度が異なっています。
※TOEICはTOEIC L & Rの方がメジャーであるため、L & Rに関しての記載となります
TOEIC | 英検 | |
---|---|---|
文法 | Part 5と6で文法に関する知識を問う問題が出題されます。 | 穴埋め問題などのような文法の知識が問われる出題はありません。 |
リスニング | TOEIC L & Rのリスニングでは、45分間に100問が出題されます。 | 会話の内容に対して適切な応答を選ぶ問題や、会話の内容に関する質問に答える問題。日常生活に即した事柄から学術的な内容まで、幅広く出題されます。 |
リーディング | TOEIC L & Rでは、75分間に100問が出題されます。そのため、いかに短時間で迅速に大量の文章を処理できるかの読解の能力が問われます。 | 読解問題の文章量はTOEICほどではありませんが、正答にたどり着くには、1つひとつの文章をしっかり丁寧に読み解く必要があります。 |
スピーキング | TOEIC L & Rでは、スピーキングの問題は出題されません。 | 3級以上の二次試験でスピーキングテストが実施されます。出題内容は級ごとに異なります。 |
英検取得のメリット
就職・転職の際、アピールポイントになります。
グローバル化のため、海外の優秀な外国人を採用している企業が多く、就職・転職はもちろん、昇進昇格に有利となります。
通訳案内士試験(通訳ガイド試験)において、英検1級合格者は筆記試験の外国語(英語)科目の受験が免除されます。
日本政府観光局(JNTO)訪日観光情報サイト
https://www.jnto.go.jp/jpn/projects/visitor_support/interpreter_guide_exams/operation_2022.pdf
英検のTOEIC換算、学習時間
英検は試験級として、1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級までの7等級まであります。
TOEICのスコアを100点アップさせるために必要な勉強時間は、200時間から300時間と言われており、英検に当てはめると、ひとつ上の級の取得をするためには、200時間から300時間が必要ということになります。
※4級以下は省略しています。
TOEIC | 学習時間 | |
1級 | 990~900点 | 1500時間 |
準1級 | 800~895点 | 1200時間 |
2級 | 700~795点 | 1000時間 |
準2級 | 600~695点 | 700時間 |
3級 | 500~595点 | 500時間 |
英検を取得するには
独学でも英検取得は可能です。
日ごろから、英語のニュースを聞き、英文に触れることで点数をあげることができますが、効率よく英語力を伸ばすなら専門のスクールを利用すると良いでしょう。
まず、英検準2級を目指すところから始めるのが良いかと思います。