宅建士(宅地建物取引士)

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宅建士とは

不動産取引を業とする専門家です。
宅建士は不動産業にとらわれず、銀行、保険、建築・建設の業種等が幅広く受験し、人気があり、かつ知名度のある国家資格で、毎年およそ20万人が受験します。

宅建士の就職先・活躍の場は不動産会社、金融機関、建設業、一般企業の管理部門です。

宅建士は、マンション管理士管理業務主任者などと一緒にライセンスを複数持つ方が多いです。

宅建士の主な業務

不動産契約は高額な取引となり、後々思わぬトラブルや損害を被る事があります。
そこで買主や借り主に重要事項に関して丁寧な説明が求められます。
重要事項は登記簿上の権利の種類・内容・名義人、法令上の制限、飲用水・電気・ガスなどの供給施設・排水施設の整備状況、水害ハザードマップ、契約解除、損害賠償額の予定など多岐にわたります。

宅建士には独占業務があり、(1)重要事項の説明、(2)35条書面(重要事項書面)への記名、(3)37条書面への記名があります。

不動産業では、事務所ごとに従業員の5人に対し、1人以上の割合で専任の宅建士を置くよう、法律で義務付けられています。

宅建士になるには

宅建士になるには、宅建士試験に合格した後に、実務経験2年以上又は登録実務講習を修了した後、都道府県に資格登録することでなることができます。

不動産適正取引推進機構 宅地建物取引士資格登録等の手続きについて
https://www.retio.or.jp/exam/entry_flow.html

宅建士の受験資格

特にありません。

宅建士資格試験の日程

例年10月の第3日曜日に全国の都道府県で実施されます。
試験の申込はインターネットと郵送によるもので分かれ、下記の通りとなります。

試験案内の配布期間 7月中
インターネット申込み期間 7月初旬から中旬にかけて
郵送申込み期間 7月中
試験日 10月の第3日曜日

不動産適正取引推進機構 宅建試験のスケジュール
https://www.retio.or.jp/exam/

宅建試験の試験科目

・宅建業法
・権利関係(民法)
・法令上の制限
・税、その他

宅建試験には「5問免除」という制度があり、宅地建物取引業に従事している方を対象として登録講習を受講することにより、宅建試験全50問のうち5問(46~50問目)の問題が免除されるものです。
問題数が45問に減るため、その分合格点が通常受験者比べ、5点下がります。

不動産適正取引推進機構 登録講習(試験の一部(5問)免除)について
https://www.retio.or.jp/exam/tourokukosyu.html

宅建試験の難易度と勉強時間

他の国家資格と比べ、宅建試験はそこまで難しくありません。
一般的に、学習時間は300時間から400時間くらいと言われ、合格率はおよそ15%です。
先述の「5問免除」の制度を利用するならおよそ20%となります。

宅建試験に合格するには

独学で合格する方もいますが、資格学校を利用する方が効率が良いです。
仕事をしながら、合格されている方が多数います。
計画を立てて学習し、ユーチューブで無料の対策講座が多数アップされているので、利用することで合格率は上がるでしょう。
該当するのであれば、「5問免除の制度」を利用するのも良いでしょう。

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