ビジネス会計検定
[目次]
ビジネス会計検定とは
財務諸表を読み解き、分析する能力が問われる検定です。
ビジネス会計検定は、大阪商工会議所主催の検定試験で、平成19年(2007年から2級と3級が実施され、平成22年(2010年)から1級が実施されました。
ビジネス会計検定取得による就職先・活躍の場は、営業、経理・ 財務担当などの管理部門です。
大阪商工会議所 ビジネス会計検定試験とは
https://www.b-accounting.jp/about/
簿記検定とビジネス会計検定の違い
簿記検定は会社の収支(収入と支出)の状態を記録・計算・整理する一連の方法を簿記と言い、日々の取引を記録し、仕訳から財務諸表作成まで会計の基準に従い記録・計算・整理を行います。
一方、ビジネス会計検定は、作成された財務諸表の読み、分析を行います。
日商簿記検定では、財務諸表の作成までを行いますが、分析までは行なわず、ビジネス会計検定で、財務諸表の読み、分析を行うため、学習範囲が異なっています。
ビジネス会計検定取得のメリット
財務諸表から会社業績を分析できるようになります。
営業利益、経常利益、純利益など、損益計算書の構成が理解でき、決算書などから企業業績の良し悪しの判断ができるようになります。
尚、日商簿記検定とビジネス会計検定両方を取得することで、会計スキルがさらに増します。
ビジネス会計検定の試験内容
ビジネス会計検定は試験級として、1級、2級、3級があります。
内容 | 試験開催 | |
1級 | ・会計情報に関する総合的な知識 ・財務諸表を含む会計情報のより高度な分析 |
年1回 |
2級 | ・財務諸表の構造や読み方、財務諸表を取り巻く諸法令に関する知識 ・財務諸表の応用的な分析 |
年2回 |
3級 | ・財務諸表の構造や読み方に関する基礎知識 ・財務諸表の基本的な分析 |
年2回 |
準1級認定制度
2015年度実施の第18回検定試験より、1級受験者の幅広い活躍を支援するため、不合格者のうち、120点以上得点した受験者が準1級として認定されます。
ビジネス会計検定の合格率と学習時間
合格率 | 学習時間 | |
1級 | 10~20% | |
2級 | 50% | 100~150時間 |
3級 | 60% | 50~100時間 |
ビジネス会計検定に合格するには
効率よく学ぶなら資格学校を利用する方が良いでしょう。
簿記や会計の知識がある人なら、ビジネス会計検定2級からの受験でも問題ないです。
1級は難易度が高いため、2級に合格した後に受験した方が良いでしょう。